目次 | |
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第1章 | WindowsPEとは |
第2章 | 作製環境 |
第3章 | 最も簡単な作り方 |
第4章 | WinPEを使ってみる |
第5章 | 日本語入力を可能にする |
第6章 | 起動USBメモリを作る |
第7章 | アプリケーションを追加する |
第8章 | 搭載メモリのハードルを下げる |
第9章 | レジストリにアクセスする |
第10章 | 2000/XPでWinPE 3.0を作る |
このコーナーは、起動トラブルに陥った時に備えて、レスキューツールとしてのWinPE起動CD、もしくはWinPE起動USBメモリを作製する方法を解説するものである。
1CDブートの回復コンソールのページでは、XPのインストールCDをお持ちの方には不要な内容であると書いたが、今回も同様である。Vistaや7などのインストールDVDをお持ちの方は、DVDから起動して「コンピュータを修復する(R)」→「コマンドプロンプト」と選んでいけば同じことができるので、わざわざ自分で作らなくても良い。その他、わざわざ作りたくない人のための情報はすぐ下に用意した。
WinPEを作ろうという人は、多少の技術的興味と、コマンドプロンプト上でのコマンド操作やバッチファイルを理解できる方が対象である。今回のコンテンツは、安易な間違いをすると、作製環境のOSが二度と起動しなくなるような作業もいくつかある。はっきり言っておくのが親切だと思うので最初に宣言しておく。
初心者向きのコーナーではない。
初心者の方は、すぐ下の段落の内容にとどめておくか、VistaPEのコーナーを参照した方が良い。
などの理由で、自分でWinPEを作ることができず、なおかつ、大手メーカー製パソコンなのでVistaや7のインストールDVDを持っていないと言う方は、Microsoftが無料で期間限定で試用を許可し配布している試用版を使うという方法を薦める。
Windows7のRC版のような一般向けOSが手に入れば一番良いが、XP/Vista/7 といったメインストリームの試用版OSは、配布期間が短いので時期を逸してダウンロードでできなくなる場合が多い。(逆に言えば、ダウンロードできる時期には使う使わないにかかわらずダウンロードだけはしておくと良いとも言える)
そこで、Server2008試用版のダウンロードを薦める。Server用のOSは配布期間が長いので、ダウンロード可能である可能性が高い。これはイメージファイル形式で配布されているので、ダウンロード後にそのファイルをDVD-Rにイメージ焼きさえすればすぐ使えるようになる。
*Windows Server2008 試用版 ダウンロードリンク
上のページから、MSDNに回れば入手できる、ただしWindows Live IDは必要なので、持っていない方は新規登録する必要がある。登録もダウンロードも無料である。
1.ダウンロードしたisoファイルをDVD-Rにイメージ焼きする。(下図はImgBurnを使用している画面) 使うソフトはもちろん何でも良い。(イメージ焼きの方法を知らない初心者は自分で調べてください。)
2.出来上がったDVD-Rをドライブに入れ、BIOSでの起動順位がHDDよりもDVDドライブを優先するように設定して、再起動する。
3.するとDVDから起動し次の画面になる。設定を確認して「次へ(N)」。
4.レスキューツールとして使う場合には、この画面で「コンピュータを修復する(R)」を選ぶ。
5.インストールされているOSが自動的に検索され表示される。「次へ(N)」をクリック。
ここで、起動DVDとインストールしてあるOSにおいて、片や32bit版、片や64bit版という組み合わせになると、以下のようなエラーが生じる。 この場合、下図の段階で、白い空欄部分をクリックして反転表示を解除し、無選択状態にした上で「次へ(N)」を押せば先に進める。 ただし、基本的には、64bit版には64bit版のDVDを、32bit版には32bit版をダウンロードして使い分ける方が望ましい。 上図のMSからのダウンロード最終段階で、64bit版と32bit版を選べるので、必要な方を(あるいは両方を)ダウンロードしておくのだ。 |
6.下の画面になるので、コマンドプロンプトを選ぶ。
7.これでコマンドプロンプトが開く。NTFS領域にもアクセスできる優れものだ。具体的な使い方は第4章を参照のこと。今回の場合は、DドライブにHDD上のOSが割り当てられた。これは環境によって異なるので、C:から順に探してみればよい。終了する時はwpeutil shutdown、再起動したいときはwpeutil rebootと打つ。