このページの内容は前章の内容と一部異なるだけなので、違う部分を中心に簡略に説明する。
説明の都合上、前章で作製されたWinBuilder.exeと同じフォルダ内にあるProjectsフォルダなどを全て削除し、Winbuilder.exeのみ残そう。
慣れてきたらWinBuilderのメイン画面で項目を取捨選択すればよいので、いちいちすべて削除する必要は無い。今回は解説図が読者の皆さんで共通のものになっていたほうが分かりやすいということで一旦削除をしてもらうというだけのことだ。 |
1.WinBuilder起動
2.Download Centerでの設定は、以下のように。
右下のダウンロードサーバーは前章の方法でvistape.net/projectのみにチェックが入るように変更。
Minimumに変更し、下図のようにチェックをON/OFFする。
チェックON/OFF | スクリプト名 | 場所 |
---|---|---|
OFF→ON | dll.script | Addons |
OFF→ON | IE7.script | Addons |
OFF→ON | JapaneseIMEv.script | Addons |
OFF→ON | 10-explorer.script | Base |
ON→OFF | 9-bsexplore.script | Base |
ON→OFF | 11-grub4dos.script | Base |
上のとおりに設定したら、左下のDownloadボタンを押す。ダウンロードエラーが出た時の対処方法は前章と同じ要領で行う。
3.ダウンロードが終了するとメイン画面になる。ここでは下図のように設定をする。
ここで本来はビルド操作に進めば良いのだが、ダウンロードしたスクリプトファイルに記述ミスがあるため、このままではエラーでビルドできない。ビルド前に修正しておかなければならないので、一旦右上の×ボタンを押してWinBuilderを終了しておこう。
4.前章と同じく、5つのスクリプトファイルを当方で配布した同名ファイルで上書きする。
修正用スクリプトファイル(前章と同じもの・再掲)
5.再びWinBuilder.exeを起動する。先程設定した状態のままになっていることを確認して、さらに下図のように設定をする。
6.しばらく実行進行画面が流れ、成功メッセージがでるまで待つ。
7.WinBuilderフォルダの中にISOというサブフォルダができており、その中にVistaPE-Core.isoというファイルが生成されている。これがWinPEのISOファイルである。これをCD-RにISO焼きすればWinPEの完成だ。
下図はこのページで作ったVistaPE-Core.isoを起動したときの画面である。おなじみのExplorerが使われている。ご覧のようにMS-IME言語バーも正常に起動しており、日本語入力も問題ない。InternetExplorer7も組み込まれている。
MS-IME言語バーはBS Explorerの時とは異なり、起動時に表示されない。「ファイル名を指定して実行...」において、ctfmonと打ち込んで実行すれば良い。ちなみに表示されていなくても日本語入力はできる。 |
notepadが変じゃない? 上図のnotepad、すなわちメモ帳が見慣れたものと異なっていることに違和感を持つ人が多いと思う。これはX:\windows\system32\notepad.exeがnotepad2というプログラムになっているからである。 もしも標準のメモ帳が使いたければ、起動環境のHDDにインストールされているメモ帳を呼び出せばよい。環境によってパスは異なるが、たとえばC:\Windows\notepad.exeを実行するわけだ。 VistaPEや、そのオリジナルであるWinPEでは、レジストリを使わないタイプのアプリケーションは、HDDに置かれている実行ファイルでも問題なく使えることが多い。 |
ビルドして完成品を使うぶんには関係ないのだが、今後自分でカスタマイズをしていくと、WinBuilderがエラーを出すことがあると思う。その際には、ビルド後にLogボタンを押してログを確認すると、エラーの原因を突き止めるのに役立つ。今回当方で配布した修正スクリプトファイルも、ログを見て、エラーの原因となっているスクリプトの記載行を突き止め修正したものである。ログは一度WinBuilderを終了してしまうと消えてしまうので、保存しておきたい時は下図のSave as log.htmlを押すと、WinBuilderと同じ場所にHTML形式のログが保存される。ただし実際に修正作業をするには、多少の根気と知識が必要ではある。