Deleteメニュー

Deleteについて

TestDiskのDeleteメニューを選ぶと、パーティションテーブルのバイナリをすべてゼロで埋めて消してしまう。ただし、MBRをセクタ丸ごと消すわけではなく、ブートストラップローダや末尾の55AAシグニチャはそのまま残す。

BIOSのなかには、パーティションテーブルの情報からHDDのGeometryを決めるものがある。もしも不正なデータでパーティションテーブルが置き換わっていると、正しくない値をGeometryとしてTestDiskが認識してしまう。DOS版のTestDiskは最もこの影響を受けやすい。悪影響がでていると感知された場合にはBuggy BIOSと表示される場合もある。

Deleteメニューは、このような問題に対処する手段になり得る。パソコンを再起動して、もう一度Geometryを認識しなおそう。

パーティションテーブルが明らかに壊れていると確信できる場合を除いては、Deleteを使うべきではない。できればTestDiskを使う前に、PTS DiskEditorのようなSector Viewerを使って直接MBRを確認したほうが良い。

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