第7章. Delphi

Delphi 6 Personal はユーザー登録さえすれば、誰でも無料で使えるプログラミングソフトです。もしあなたが将来フリーソフトを作って公開したいと思っているとすれば、Delphiは有力な候補です。直感的に素早く開発できる環境、VBのようなランタイムが不要であること、実行速度の速さ&高速コンパイル、Indyなどの強力なプラグインが充実していること、本格的なオブジェクト指向プログラミング対応など、多くの長所をあげることが出来ます。

欠点と言ったら何になるでしょうか。初心者が勉強するための書籍やサイトが少ないことは、大きな欠点かもしれません。あとは、実行ファイルのサイズが少し大きいことくらいでしょうか。

Delphiの細かい導入方法に関しては、ここでは触れません。

このページでは、Delphiの最近のトピックスである、KOLについて紹介したいと思います。

KOLってなに?

上にも書いたように、Delphiの欠点の1つが、生成実行ファイルの大きさです。この問題を回避するためには、Delphiの最大の美点であるVCLを使わずに、APIでガリガリ書くことになるのですが、それなら最初からCにしたほうがいいんじゃないかというジレンマが出てくるわけです。

KOLは、従来のVCL同様の開発技法を取りながらも、生成実行ファイルの大きさが10分の1以下になると言う、驚異的なライブラリです。どうしてそんなことが可能なのか解りませんし、そんなことが出来るんだったら最初からそうしてくれよといいたくなったりしますが、とにかく興味深い。

詳しいことは、KOL/MCK on DELPHI さんのサイト及び本家 Key Objects Library を御覧下さい。

勉強になる書籍・サイト

Delphi自体は無料で手に入るのですが、これだけの開発環境になると、やはり参考書は欲しいところです。ところが、Delphiには本当の意味での初心者用参考書は皆無に近いと思います。「基礎からの…」などと謳いながら、全く初心者の方を向いていない本のなんと多いことか。

そんな中で、初心者向けと言えるような本は、以下のものくらいではないでしょうか?

  1. 掌田津耶乃 著 Delphiパーソナルプログラミング
  2. 塚越一雄 著 はじめてのDelphi

ネット上で勉強したい人には、上で紹介した、掌田氏のサイトTuya's Homepageを紹介しておきます。


目次へ>  <前の章へ>  現在、この章まで