/システムの復元を上手に使おう/


 「すっきり!!デフラグ」は、シェルを入れ替えたり、セーフモードを使ったりすることで、少しでも干渉の少ない、すっきりした環境を作り出そうとします。しかし、そのために、シェルが戻らなくなってしまったり、セーフモードでしか立ち上がらなくなってしまったりというトラブルも、まれに報告されるそうです。付属のドキュメントには、そのような時の回復法も書かれており、ぜひとも、あらかじめ印刷して保管しておいて欲しいということは、非公式ヘルプにも書きました。

 しかし、このドキュメントの内容は多少レベルが高く、初心者は、一目見てギブアップ、場合によっては「すっきり!!デフラグ」を見限ってアンインストールしてしまうかも知れません。このサイトの目的は、そういう人にも、安全に、「すっきり!!デフラグ」を使って欲しいということなので、非常時の、まず試しにやってみる価値のある、初心者向きの方法を紹介します。それは、「システムの復元」を使う方法です。

 「システムの復元」は、Windows Me と XP に標準で搭載されている機能で、パソコンの調子が悪くなった時に、調子の良かった過去のある時点の状態に戻すことによって、トラブルから脱出しようというプログラムです。したがって、Meよりも前に発表されたOSをお使いの方は、残念ながら、この方法は使えません。

 さて、下の図は、セーフモードで立ち上がったときの画面です。このモードでしか立ち上がらず、通常モードに戻れなくなった場合は、いやーな汗が背中を流れます。これは、Meのセーフモード初期画面ですが、自然とこの画面までは来ます。「次へ」のボタンが目立ちますが、これを使って、自力でトラブルシューティングして解決できる人は、もはや、初心者ではありません。このサイトには、用のない人でしょう。この画面で、初心者に一筋の光明があるとすれば、それは印をつけたところです。迷わず、これをクリックしましょう。これで、過去の調子の良かったところまで、さかのぼって、通常モードのいつも見慣れた画面を見られる可能性が、かなりあります。この時のうれしさといったら言葉に言い表せません。(残念ながら、「システムの復元に失敗しました。」というメッセージが出てしまうようならば、リカバリーCDを使う心の準備をしなければならないかも。私の経験では、デフラグを途中で中止した場合に、その後、デフラグ以前の状態に復元するのに失敗することが多いような気がします。)

セーフモード

 ところで、「システムの復元」は、過去のある時点に戻すプログラムですから、戻すのに都合のいいある時点を、あらかじめ用意しておく必要があります。復元ポイントは、パソコンが決められた条件を満たした時、自動的に作られますが、自動で作られたものが必ずしも、戻すのに最適である時点とは限りません。戻そうと思ったら、何週間も前のポイントしかなかったなどということもありえます。ここでは、「すっきり!!デフラグ」が原因でトラブルが起こった時の回避法を考えますので、「すっきり!!デフラグ」を実行する直前に、先に手動で復元ポイントを作っておく方法を説明します。(「すっきり!!デフラグ」の現在のバージョンはデフォルトで復元ポイントを自動的に作るようになっています。)



システムの復元を立ち上げ、下図の順でクリック。以下、図の通り。(Meでは、スタート→プログラム→アクセサリ→システムツール→システムの復元)
システムの復元へようこそ

復元ポイントの作成

新しい復元ポイントの確認
ここまでを、「すっきり!!デフラグ」実行前にやっておき、それから、「すっきり!!デフラグ」で、デフラグなどをします。



万が一、トラブルが起こって、正常な状態に戻らない場合、先ほど作った復元ポイントに戻します。
このページの、上から2番目の図(システムの復元へようこそ)で、「コンピュータを以前の状態に復元します」を選びます。
復元ポイントの選択

これで成功すれば、「復元に成功しました」の表示がされ、通常の状態に復活します。
(復元するのに、数十分かかることもあります。ちなみに、復元ポイントを作るのは、数十秒で終わります。)

システムの復元は、「すっきり!!デフラグ」がらみというよりは、一般に大変役立つ機能なので、ヘルプや、書籍などで、よく研究しておくことをオススメします。


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