/Diskeeper Lite について/


よく誤解されるのですが、「すっきり!!デフラグ」は、それ自体にデフラグをする能力はないのです。デフラグを実行するのに適した環境を作り出すというのが、「すっきり!!デフラグ」の働きなのです。従って、デフラグ自体は、Windowsに標準搭載されたプログラムを使って行います。

実は、Windowsのバージョンによって、搭載されているデフラグ・プログラムは異なっています。NT4.0に至っては、デフラグ・プログラムそのものがありません。ちょっとずつ進歩してきているとか言う感じでもなく、提供元ソフトメーカーまでもが変わっていたりするのです。

「すっきり!!デフラグ」の限界というのも、ここにあるわけで、どんなに作者の矢吹氏が頑張っても、OS固有のデフラグの限界を超えることは、絶対にできないわけです。OS標準のデフラグが気に入らなければ、別のデフラグ・プログラムをインストールする必要があるのです。有名なところでは、【Norton Speed Disk】・【O&O】・【Diskeeper】・【Perfect Disk】などがあります。

このページでは、【Diskeeper ver7.0】の簡易版で、無料でダウンロードできる、【Diskeeper Lite ver7.0】を紹介します。それ以前のバージョンの【Diskeeper Lite】は、NT専用という感じだったんですが、今回は、95OSR2以降、NT4.0SP3以降ならばOKで、もちろんXPにも対応しています。ということは、現役Windowsマシンの大部分にインストール可能になったということです。まあ、2000/XPのオーナーは、OS標準の物に近いので、わざわざインストールする必要はないでしょうが…。

【Diskeeper Lite】の恩恵に最も与れるのは前述の理由からNT4.0であることは間違いないでしょうが、98/Meのオーナーにも見逃せない魅力があるのです。それは、断片化の度合いを分析する機能が搭載されていることです。95/2000/XPのデフラグには標準で備わるこの機能が、どういうわけか、98/Meのデフラグには搭載されていません。「デフラグはどのくらいの頻度で行うべきか?」というのは非常に議論のあるところですが、断片化の度合いを測れれば、デフラグを実行するタイミングを決める大きな基準になるでしょう。

その他にも【Diskeeper Lite】の魅力は、まだまだあります。これは環境にもよりますが、9xのデフラグよりも一般に高速だといわれています。また、他の作業をやりながら、バックグラウンドでデフラグが出来るという機能は、9xデフラグの何かするとすぐ最初に戻る性質を知っている者にとっては、信じ難いことだと思います。(注:Diskeeperをしながらほかの作業をするのは、実際にはお勧めできません。特に9X系のOSではフリーズして強制切断などという最悪の事態を招きやすくなります。) まあ、ここで御託を並べているよりも、実際に体験してみてはいかがでしょうか?なにせ、タダなんですから。心配ならば、現在の状態をしっかりとバックアップしておいてから、インストールすれば良いでしょう。また、9X系の場合は(2000/XPと違って)標準のデフラグ・プログラムを上書きしてしまうわけではありません。あくまでも別の異なるデフラグメントプログラムとしてインストールされます。だから安心です。極端な使い方としては、断片化進行度分析ツールとしてだけ使い、デフラグは、今までどおり標準のデフラグで行う事だって出来るのです。

もう1つのデフラグの選択肢として、9Xをお使いの人には、お勧めです。

ここまで読んで、「なんでそんなに良い物が無料なんだ。」と思う人もいるでしょう。Liteという名の通り、これは簡易版です。有料版に比べて、出来ないことがいっぱいあります。例えば、タイムスケジュールや断片化の進み具合によって自動的にプログラムが実行される機能や、ブートタイムデフラグといって、Windowsが起動してからでは動かせない領域のデフラグを行う機能などが省かれています。これらは【Diskeeper】の看板機能で、Liteを使っているうちに、それらの機能を欲しくなった人が有料版を買ってくれることを期待してメーカーが宣伝活動として配布している、言わば試供品なわけです。(期間制限はありません。) 確かに、起動の途中に「商品版にアップグレードしない?」という表示が出たりします。それからもう1つ、こちらの方が問題かもしれませんが、英語表記です。ヘルプも英語です。製品版は日本語版ですから、このことだけでもLiteはイヤだなという人がいるかもしれません。(日本語化バッチはあります。)

しかし、はっきり言って、そんな心配は杞憂です。英語がわからなくても使えます。インストールが心配?そんな初心者のために、次ページにインストール方法を載せました。いざ使う段階になっても、全然心配要りません。先ほどの機能制限のために逆に選べる項目が少なくなっていて、実際に操作することといったら、『対象ドライブを選ぶこと』と、『分析』か『デフラグ』のどちらかを選ぶことだけなんですから。それから、自動実行機能やブートタイムデフラグなんかは、なけりゃなくったって全然かまわない機能です。もともと標準のデフラグにだってないんですから。もしどうしてもタイムスケジュールでやりたければ、タスクに登録すればいいわけだし。ブートタイムデフラグは、巨大掲示板の書き込みによると、システムが飛んだ経験者もいるようです。

ということで、興味の出た方は、ぜひインストールして使ってみましょう。といっても、これをインストールしたら、とたんに調子悪くなったぞなどと言われても、私にはどうすることも出来ません。あくまでも自己責任でね。

現在、diskeeper liteをダウンロードして入手出来るところが相当減ってきたようです。一応ダウンロード先を直リンしておきますが、いつ消えてしまうかわからないので、汎用的な入手方法を書いておきます。dklite.exe というのが配布ファイル名なので、この名前でFileSerchingFileMirrors などで検索してみてください。また、googleの日本語でなくウェブ全体で検索してみてもいいでしょう。この方法ならば、まだまだいけます。(笑) ただし、まがい物や古すぎるバージョンをつかまないようにご注意下さい。そのため、最新バージョンであるV7.0.418のダウンロードファイル情報を以下に記載しておきます。

ファイル名
サイズ
CRC12
CRC32
MD5
SHA1
dklite.exe
12,425,080バイト (11.8MB or 12134KB)
852A
D8944EF0
C80DA818131BE968AB79BB95BA2FFEDA
71C8593BC290D03095EA09C804983FF728C632DF

MD5などの項目は、ファイルの指紋みたいなものです。どうやって算出するのか分からない人は、【タマ。】をインストールして、CRCchecker機能を使うと良いでしょう。

さあ、ダウンロードが済んだら、いよいよインストールです。→次ページ


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