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タイトルGhostのWinPE機能について教えてください
記事No2142
投稿日: 2009/07/08(Wed) 23:48:30
投稿者オバケのS太郎
はじめまして。全くの場違いであれば、本当に申し訳ありません。
WindowsPE がらみで、Norton Ghost14 について助言いただければお願いします。

Norton Ghost14 は、パーティションからイメージファイルを作成するソフトです。
例えば、C: にXPがインストールされているとします。
Ghost14をXPにインストールして、XPを使いながら、XPのパーティションのイメージファイルを作成することができます。

また、Norton Ghost14には、LightsOut Restore という復元環境を提供する機能もあります。
LightsOut Restore は、Ghostで作成したイメージファイルを復元する事ができるOS環境です。
この機能をONにしますと、C:にLightsOut Restoreのプログラムがインストールされて、次回の起動時から、PCの電源を入れると、XPを起動するか、LightsOut Restoreを起動するか選択画面が表示されるようになります。

こうしておくと、XPのシステムにトラブルが発生した場合、LightsOut Restoreを起動して、事前に作成したXPのイメージファイルを、XPのあったパーティションに復元することで、XPのパーティションを問題がなかった状態に復旧できるようになります。

調べたところ、このLightsOut Restoreというのは、WindowsPE をベースにしたもののようで、原理的にはWindowsPEを、XPと同じパーティションにインストールしているようです。

私は、XPまでしか使ったことがないので、よくわからないのですが、
C:のXPのパーティションに、LightsOut Restoreをセットアップした状態、すなわちXPとLightsOut Restoreをデュアルブートできる状態で、XPパーティションのイメージファイルを作成したとします。
次に、XPのパーティションを完全削除して、再び、XPパーティションのイメージファイルをその場所に復元すれば、完全に元の状態に戻せるのでしょうか?

WindowsPEをXPのパーティションにインストールした場合、XPのパーティションだけで完結しているのか知りたいのですが、もし教えていただけるようでしたら、どうぞよろしくお願いします。

懸念している点は、XP以降でOSのブートのシーケンスが変わったというのを知り、WindowsPEをハードディスクにセットアップすることで、MBRまで書き換えられたりしないか心配しています。
MBRなど、XPのパーティション外の部分を変更されていたら、XPパーティションのバックアップを取るのに、XPパーティションのイメージ化だけでは済まなくなるので、その場合はハードディスクにLightsOut Restoreをセットアップするのはあきらめて、XPパーティションを復元するときは、GhostのCDからブートして、復元プログラムを起動しようと考えています。

初めての投稿で、長文になってしまい、大変申し訳ありません。
もし、ご存知の点があればアドバイスいただけると幸いです。

こちらのサイトに投稿させていただいたのは、「すっきり!! デフラグ非公式ヘルプ」のページを少し読ませていただいたところ、私の調べた範囲では他のどのサイトよりも、正確にレクチャーされていたからです。

可能であれば、どうぞ、よろしくお願いします。

タイトルRe: GhostのWinPE機能について教えてください
記事No2143
投稿日: 2009/07/09(Thu) 08:24:19
投稿者UiUicy
まずNorton Ghost14に関しては、私は全く使ったことがないので何ともお答えしようがありません。メーカーサポートとか、巨大掲示板の関連スレッドとかでお聞きになってください。

GhostのようなバックアップソフトはWinPEを使うものがわりとあるようですね。たとえばTrueImageは、発売会社のRunexyが解説ページを用意しています。
http://www.runexy.co.jp/products/acronis-trueimage-10/pe20/

また私の最近のお気に入りバックアップソフトであるPowerX Hard Disk Manage8は、製品CDで起動するときにWinPEを使っています。

Ghostがどのような方法でデュアルブートを実現しているのか分かりませんが、一般的にWinPE2.0以降をハードディスクにインストールして、既存のXP以前のOSとデュアルブートさせようとすれば、MBRはVista系のBootmgrを呼び出すもので置き換えることになります。XPなどはそこからntldrにチェーンロードして呼び出すわけですね。ちょうどXPとVistaのデュアルブートで、XPを先にインストールしておいてVistaを後からインストールしたときと同じ方式です。

今後はこのBootmgr使った形式が増えていくと思います。これはEFIへの対応です。今の所EFI採用マザーボードはそう多くはないのでしょうが、今後は増えていくと思います。BIOS設定画面を見ただけで尻込みするのが一般の人の感覚でしょうから、分かりやすいインターフェースでBIOSレベルの設定をこなせるようにするというのは自然な流れです。そして、ntldrからbootmgrへの変更の最も大きな理由はEFI対応の為なんだそうです。

ちょっと脱線しましたが、最近のバックアップソフトは、パーティション単独の復旧機能だけではなく、MBRを含めた領域のバックアップなどの機能が付いているものが増えてきていると思います。単独パーティションだけ復元したら起動しなくなったなどの話はチラホラ見かけます。この辺は起動の仕組みを理解できていないと陥りやすい問題です。

MBRを書き換えられないように注意する姿勢はとても大切だと思います。またそこから一歩踏みだして、MBR領域をバックアップして、いざとなったら(たとえばKNOPPIXやUbuntuなどを使って)戻すテクニックや、あるいは市販のバックアップソフトで、MBR領域を含めてバックアップできる能力のあるものを選ぶ、とくにvista以降、MBR領域は63セクタの大きさとは限らないので、それに対応しているものを選ぶなどの方向で考えるような観点もありなのかなとは思います。

個人的には、WinPEをHDDにインストールすることに全然興味がなく、CDやUSBメモリでイザと言う時だけ起動すればいいと思っているので、WinPEをHDDへインストールすることに関しては、私は知識がほとんどありません。お役に立てなくて申し訳ないです。

タイトルRe^2: GhostのWinPE機能について教えてください
記事No2144
投稿日: 2009/07/09(Thu) 19:39:43
投稿者オバケのS太郎
ご返答をいただき、大変ありがとうございました。

『MBR にはパーティション テーブルと必要なブート実行コードが含まれています。このコードにより、パーティション テーブルの検索とアクティブ パーティションの検出が行われ、アクティブ パーティション上のブート セクタに制御が渡されます。』
http://support.microsoft.com/kb/919529/ja

という記事を見つけたのですが、私はこの部分までについては、XPもVISTA(あるいはWindowsPE)も、同じだと思うのですが、それを否定する(すなわち、XPのMBRではVISTAは起動しない)公式の記事を見つけられません。

VISTAでは、MBRは間違いなく別物なのでしょうか?
もしご存知であれば、教えていただけると助かります。

実は、Disk Probe という、MBRをファイル化できるソフトで、LightsOut Restore をセットアップする前後で、作成したMBRファイルを比較したのですが、全く同じでした。
しかし、一方で、ブートシーケンスは、WindowsPE(ハードディスク)=VISTA であるはずなので、MBRが変わっていないと、Bootmgrを呼び出せないのでは?
と、いうことは、VISTAでも基本的にはMBR変わっていない?
と混乱しています。

もちろん、ご好意で教えていただいているので、いつでも結構ですので、ご存知であれば教えていただければ幸いです。

タイトルRe^3: GhostのWinPE機能について教えてください
記事No2145
投稿日: 2009/07/09(Thu) 20:51:58
投稿者UiUicy
先ず再度断っておきますがLightsOut Restoreなるものがどういう仕組みなのか私は知りませんし、ハッキリ言って興味もありません。ウチのサイトで扱っているのはMS純正の起動方式ですので、たとえ大手メーカーだとしても、サードパーティー製品の話題・質問は、ここのBBSの範疇ではありませんのでご遠慮下さい。

一般的なMicrosoftのOSだけを使っている環境での話をすると、Vistaあるいは7と、XPのMBRは違うのかと言われれば、これは違います。

http://journal.mycom.co.jp/special/2007/windowsvista/016.html

上のリンクから読みすすめていけば、Vista環境にあとからXPを入れてしまうとMBRが置き換わりVistaが立ち上がらなくなること、及びMBRをVistaのものに復旧する方法が分ると思います。

WinPEの場合は特殊で、他のWindowsのOSと違い、ハードディスクへのインストーラと言うものがないので、ハードディスクにWinPEをOSとして導入したければ、あらかじめdiskpart.exeで環境づくりをする必要があります。

http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/cc722114(WS.10).aspx

よって、WinPEというよりもDiskpartの世代でMBRの種類が決まります。ただし上記リンクのように、WinPE2.0以降のCDから起動してdiskpartするように推奨されていますから、これだとvistaタイプのMBRになります。

ただし、WinPEは起動後24時間で自動的にシャットダウンする制限機能を設けるなど、一般的なOSとして使うなというMSの明確な意思がありますから、HDDにメジャーOSとしてインストールすること自体があまり重要な意味を持たないともいえます。Vistaや7が既にインストールしてある環境で、余った領域にWinPEを追加するということならば、BCDの設定だけで可能なので、まあ、やる人はいるかなとは思います。

タイトルRe^4: GhostのWinPE機能について教えてください
記事No2146
投稿日: 2009/07/09(Thu) 23:01:49
投稿者オバケのS太郎
おつきあいいただき、本当にありがとうございます。

ご紹介いただいたページについて、大変恐縮ですが、どうしても合点がいかない部分があります。お気を悪くされたら、申し訳ありません。

紹介いただいたページの次のページ、に

http://journal.mycom.co.jp/special/2007/windowsvista/017.html

Bootsect.exe -NT60 ALL

というコマンドで、MBRが Windows Vista のものになる。という記述があります。

しかし、一方でマイクロソフトの以下の Bootsect.exe の説明を見ると
http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/cc749177(WS.10).aspx

bootsect.exe /nt60 E:

と実行すると、E: のマスタ ブート コード(MBRではありません。おそらくパーティションブートセクタにあるコード。MBRは、マスター ブート レコード。)に、BOOTMGR と互換性のあるマスタ ブート コードを書き込むと書いてあります。
私には、どうも、この記事を書いた人を含め、『マスタ ブート コード』 を 『マスター ブート レコード(MBR)』と読み違えている人が多いのではないかと思うのです。

Bootsect.exeの説明を読むと、ALL オプションは、
『すべてのパーティションのマスタ ブート コードを更新します。』
となっており、こちらもMBRの事ではないと思います。パーティションの中にMBRはありません。

今回紹介いただいたページかどうかは、わかりませんが、同様のおかしいと思われるページを見て、実はMBRは変化しないんじゃないかと思い、一番詳しそうな方々がおられそうな、このサイトに相談させていただきました。
(最初の投稿をしたときは、自分でも混乱していたので、この事を説明しきれませんでした。)

実は、私のPCには、Windows2000とXPをそれぞれ、独立してインストールしてありまして、(それぞれ独立したNTLDRで起動)MBRのアクティブパーティションの記述をその都度、変更することで、Windows2000とXPの起動を切り替えています。Windows2000を起動したくなったら、XPから「Windows2000のパーティションをアクティブにして、XPのパーティションを非表示にして、再起動しろ」という命令を出してWindows2000に切り替えています。(これは、PQBoot というユーティリティで、行っています)それで、Bootmgr系のシステムにに、できればMBRを変更されなければいいな、と思っている次第です。

もっとも、UiUicy さんのおっしゃるとおり、CDブートでやるほうが、賢明なのかもとも思い始めてはおりますので、技術的な疑問点と、運用的な話は別に受け取っていただけると幸いです。

また、長文になってしまい、すいませんでした。
もし私の勘違いであれば、お時間のある時に率直にご指摘いただけると幸いです。

(もう一つの、『チュートリアル : Windows PE をハード ディスクからブートする』部分はまだ消化しきれていません。もう少しお時間をください。)

タイトルRe^5: GhostのWinPE機能について教えてください
記事No2147
投稿日: 2009/07/10(Fri) 08:25:01
投稿者UiUicy
VistaやXPをインストールすると最後にインストールしたOS由来のMBRになるという点は、あなたは大変詳しそうですから、こちらの方が参考になるでしょう。
http://asugi23.web.infoseek.co.jp/diyf/diy88.htm

私の考えとしては、まず実際にやってみれば良いとおもいますよ。HDDでの実験は大変でしょうから、USBメモリとか、それも嫌だったらmicrosdと専用のカードリーダー(安い通販ならば2GBカードと併せて送料込みでも1000円くらいで入手できます)の組み合わせとかで実験するわけです。これなら気楽に実験できますし、実験が終わったら何か実用的に使えば良いですしね。

たとえば、Microsdの場合ならば、XPのマイコンピュータのコンテキストメニューでフォーマットする、同じくディスクの管理(diskmgmt.msc)からフォーマットする、定番と言われるパナソニックSDファーマッタでフォーマットする、PeToUSBでフォーマットする、CD版のWinPEをつくりその環境上でdiskpartを使って第6章で書いた方法で初期化する、更にそこにbootsect /nt52や/nt60をやったらどうなるかということをすべてやり、そのつど、dskprobeでMBRとbootsectorを調べるということをするわけです。色々面白いことが分りますよ。bootsect…allは環境を壊すので実験できませんけどね。panasonicのリンクも張っておきます。
http://panasonic.jp/support/sd_w/download/sd_formatter.html
松下製以外のSDカードでも問題なく使えます。

たとえばpanasonicのformatterはブートストラップローダーをゼロフィルするなとか、diskpartするとその部分にコードが書き込まれるなとかと言うことが確認できます。特に、diskpart.exeとbootsect.exeの違いをよく調べれば、MBRへの作用と言う点でのあなたの疑問の答えが見つかるかもしれません。

タイトルRe^6: GhostのWinPE機能について教えてください
記事No2148
投稿日: 2009/07/10(Fri) 19:30:06
投稿者オバケのS太郎
UiUicyさん、ややこしい話におつきあいいただいて、本当にどうもありがとうございました。

Vista や7 の世界に関わらずに、WindowsPEベースのGhostだけの話を理解しようとしたのが問題だったような気がしてきました。

しかし、UiUicyさんにいろいろとアドバイスいただいてだいぶ見えてきました。
結論からしますと、当面はGhostのイメージ復元には LightsOut Restore は使わずに、CDブートで行こうと思います。何も考えることがないですから。
ちょっと、この世界は私にはまだまだ奥が深そうです。

MBRについては、Vista以降、おそらく何かの形で変わっているのだと思いました。
ただし私のケースはGhostだけの話なので、その点は一致しなかった(MBRは変化しなかった)のだと思います。

確かに、もう、ここまで来ると自分で実験して確かめるしかないですね。
diskpart.exe bootsect.exe あたりのキーワードを手がかりをいただいたおかげで自分なりにもう少し調べてみます。
おかげさまで、Ghostの復元環境はPEベースなのでこれらの知識を使えば何をやっているか解析できそうです。

理解さえできれば、空のUSBメモリなどではリスクもないですし簡単に確かめられそうな気がします。
ただ、私は自分に必要なMBRの知識しか持ち合わせていないので、だいぶ時間がかかりそうです。

長文にも関わらず、いろいろとアドバイスいただきどうもありがとうございました。