秀丸マクロについて

秀丸マクロをダウンロードしていただけましたか?圧縮ファイルを解凍すると、拡張子がmacというファイルがいくつか見つかると思います。これは何をするものなのでしょう?

このコーナーで配布している秀丸マクロを使うと、秀丸エディタからボタン1つで、(キーボード派の人はショートカットキーで)、あっという間にGUIアプリができます。コンソール用もボタン1つでコマンドプロンプトを呼び出して、その中でプログラムが確かめられるように作ってあります。

リソース付きプログラム用マクロの使い方も簡単です。まずリソーススクリプトファイルを作ります。同じフォルダ内に、同名で拡張子の異なる、Cソースファイルを作ります。(test.rcならばtest.cという具合に)。ヘッダファイルがある場合も同じフォルダ内に作っておきます。(resource.hとか)。そして最後に、Cソースの秀丸からマクロを呼び出せば、一度の操作でリソースを取り込んだ実行ファイルが出来上がります。

(ちょっとアピールしておくと、BCC5.6.4ではbrc32.exeがうまく働かず、非常にややこしいオプションを付けてリソースコンパイルする必要があります。このマクロは、その辺を勝手にやってくれますから、brc32の不具合のせいで5.5.1を使い続けている方にも有益かと思います。)

DLLを作成するときは、DLL作成マクロを選ぶことで、同様に簡単に作れます。

それでは細かい説明をする前に、実際の手順を見てもらいます。ここでは一番手順の多いリソース付きのGUIアプリ作成の例を見ていただきます。(Win32API入門 メニューバーを作るの章を例にしています) つまり最も複雑な例題の場合でも、こんな程度で済むということです。

秀丸マクロの具体的な説明は、次のページからはじめます。このページではおおまかなイメージだけ理解していただければ結構です。

  1. ブラウザ上で、WisdomSoftのリソーススクリプトのサンプルコードをドラッグしてコピーします。
    (ドラッグが面倒ならば、ソースの先頭行にマウスポインタを合わせ、トリプルクリックすると、ソースだけが一括選択できます。)
    リソーススクリプト
  2. 秀丸エディタを起動しクリップボードの中身を貼り付けます。
    秀丸へ貼り付け
  3. 好みのフォルダ内に、test.rcのような名前をつけて保存します。
    ここまでがリソース用のファイルの作成です。リソースがいらないプログラムの場合は、ここまでの手順は不要です。
    保存
  4. 今度は、WisdomSoftのCソースをコピーします。
    Cソースのコピー
  5. 秀丸エディタで、test.rcと同じフォルダ内にtest.cを作成し、クリップボードの中身を貼り付けます。リソースを取り込むプログラムの場合は、必ず拡張子以外は同じ名前にしてください。(test.rcならばtest.cのように)  これは、この秀丸マクロの制限事項となります。
    秀丸へ貼り付け
  6. リソース付きコンパイルのマクロを登録したボタンをクリックします。ボタンを表示させる方法は、この後のページで説明します。
    (リソースのないプログラムでは、Win32API単独用のマクロを使います。)
    マクロでビルド
  7. 自動的にコマンドプロンプトが開き、ビルドされます。エラーがあれば、この画面に表示されます。
    コマンドプロンプト
  8. 上の画面で何かキーを押すと、コマンドプロンプトが閉じて、作成したプログラムが起動します。期待したとおりに動くかチェックします。
    プログラム実行

要するに、コードを書き終わったら、ツールバーのアイコンをワンクリックするだけで、ビルドして、完成したプログラムを実行させることが出来るわけです。


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